設計監理業務についての一般的なことや、
よくある質問に対して、わかりやすくまとめてみました。
設計・監理業務の流れ
- コンタクト
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ここからスタートです
お電話やメールでご連絡下さい。新築以外のご計画でも、建物の一部分だけのリフォームなど、どんなことでもかまいません。連絡をいただいた後、直接お合いして話をしましょう。設計を依頼されると以後、建物の完成まで数ヶ月から1年以上、また完成してからもメンテナンス等、長いお付き合いになります。 おたがいを理解し、信頼関係を作ることはたいへん重要です。
- 構想
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計画の構想(要望事項の確認)
直接お会いして打ち合わせをし、その会話の中でご要望をくみ取り、イメージを組み立てていきます。以下のようなものについて確認させていただきますがそれ以外にも、より細かなこと、いろいろなことについて話をさせてください。
- 敷地の場所(地図)、形状(ご用意可能な範囲で結構です)
- 建物に対して望むことやイメージなど
- 建物の規模(大きさ、所要室と広さ)
- 家族構成(年齢・車の所有)
- 生活習慣・ご趣味など
- 大きめの家具など計画する建物に置く予定があるもの
- 建物完成希望日
- 全体の予算
- 現地調査
計画地について調査を行います
実際に計画地を訪れ、敷地やその周辺の状況、環境をチェックします。敷地に対しての太陽の当たり方、周辺建物からの影響、接道状況、隣地との高低差、また電気・上下水道・ガスなどの設備関係も確認します。必要に応じて諸官庁に訪れ、法規制などについても調査します。そうすることにより、その敷地を最大限有効に活用した建物の形態を探っていきます。
- 基本計画
叩き台プランを作成します
構想・現地調査をもとに計画案を作成します。配置図・平面図(間取り図)のほか、模型・工事金額概算書、予定工程表等を作成します。会話や作成図面、参考写真などを通して計画の本質を高めていきます。(ここまでは無料です。)
- 設計監理契約
設計・監理契約を結びます
計画についての内容や提案、設計監理料などについて合意された建築主様と設計者のあいだで信頼関係が確立されると設計監理契約を結びます。これにより正式に設計監理を依頼されたことになります。契約の内容としては以下のものがあります。
- 委託業務の内容、業務の実施期間
- 業務報酬の額及び支払いの時期
契約にあたっては四会連合協定により作成された委託契約約款を用いて契約を結びます。
- 基本設計
建物のかたちを決めていきます
基本計画を基に、建物のイメージを図面等でより具体的なかたちになるよう設計を進めていきます。各部の寸法などについても確認し、仕上げや設備機器についても決めながら調整していきます。敷地に対する建物のボリュームも模型等を作成し、ご理解していただきます。
- 実施設計
工事、見積もりに必要な図面を作成します
基本設計をもとに実際に工事や見積もりに必要な詳細図面を作成していきます。各部の納まり、使い勝手についても決めていき、仕上げや設備機器についても具体的に検討決定をしていきます。建物の用途や規模によっては構造設計者 設備設計者と共同で検討を行い、実施設計図を完成させていきます。
- 施工業者選定
見積もりを依頼し、施工業者を選定します
実施設計図をもとに施工業者に見積もりを依頼します。建物の規模・構造に応じて複数の業者を推薦いたします。施工業者との質疑応答期間も含め見積もり が提出されるまでに2〜3週間程度要します。そして施工業者から提出された見積書の内容が妥当であるか検討し、予算に応じた請負金額に収まるよう設計内容を見直し、金額調整を行います。そして、見積金額、技術・施工能力、信頼性を総合的に判断し施工業者を決定します。工事期間・工事請負金額・支払い方法がお互いに確認できたら工事請負契約をし、いよいよ着工になります。
- 工事監理
工事の監理をおこないます
工事が始まると作成した図面をもとに工事監理をおこないます。これは施工者が自らおこなう工事管理とは異なり、第三者の立場から図面通りに施工されているかチェックするものです。主な内容としては設計図の施工業者への説明、施工箇所の検査・確認、使用材料の色・形状等の確認及び決定、変更追加工事等の処理、工事の出来高の確認と工事費支払いの審査、などがあります。工事の途中であっても、より良い建物にするために変更をいとわない姿勢で工事監理をおこなっています。工事請負金額の変更のない範囲で出来ることで有れば、微細な設計変更は惜しまずに、建築主様と相談しながら続けていきます。
- 竣工検査
建物が完成したら検査をおこないます
施工業者、検査機関、設計者、建築主様の検査をおこないます。問題、指摘事項があれば手直し工事をおこない、完成させていきます。
- 完成引き渡し
手直し工事が完了したら引き渡しをおこないます
竣工検査で指摘された事項の手直し工事が完了したら時期を決めて建築主様へ建物の引き渡しをおこないます。引き渡しの際には住設機器等の取扱説明をおこない、鍵及び、引き渡し書類・取扱説明書の提出が施工業者よりおこなわれます。
設計・監理料ついて
- 設計・監理費用
設計・監理を依頼するとかかる費用について
設計・監理の費用は建築費から算出します。設計と監理は通常の場合、一緒に依頼されます。当設計事務所での費用は下記のとおりになります。設計業務のみや監理業務のみの場合には別途打ち合わせの上決定します。
- 新築 … 建物の規模・構造によりますが 建築工事費の8~11%
- リフォーム … リフォームの内容によりますが 改修工事費の 12~15%
*遠隔地の場合には別途交通費を頂く場合があります。
設計監理費については建築主様との信頼関係、合意の上で決定しております。
- 支払い
設計・監理費用の支払い時期と金額について
設計監理費用は通常の場合数回に分けて支払っていただきますが当設計事務所の場合には基本的に以下のとおりです。計画の規模や建築費に応じて変更させて頂くことがあります。
設計監理契約時 20% 基本設計完了時 ―% 許認可業務完了時 ―% 実施設計完了時(工事請負契約時) 50% 監理業務完了時(工事完了時) 30%